Barbershop Quartet
Silent Night
Lyrics by Joseph Mohr
Music by Franz Xavier Gruber
arr.by SPEBQSA
1818年のクリスマスの前日、オーストリアのオーベンドルフという村の聖ニコラス教会のオルガンが鼠にかじられて壊れてしまいました。そこで教会の助祭ヨゼフ・モール(Joseph Mohr)が書いた歌詞に、村の音楽教師をしていたオルガン奏者のフランツ・グルーバー(Franz Xavier Gruber)が急いで曲を付け、ギターで演奏して急場をしのぎました。
この歌詞を書いたモールは、1792年に私生児として生まれ、母と二人の貧しい家で育ちました。モールは美声の持ち主で、大聖堂合唱隊の責任者ヨーハン・ヒルヘンに見込まれて彼の養子となり、ザルツブルグの神学校で2年間学んだ後、1815年に聖職者となりました。一方、作曲したグルーバーは1787年に貧しい織物師の三男として生まれました。音楽の才能を活かし、アルンスフォフの小学校の音楽教師の傍ら、日曜ごとにこの教会でオルガン奏者を務めていました。
歌が作られた翌年、鼠にかじられて壊れていたオルガンの修理に訪れたカール・マウラッヒャーがこの曲の楽譜のコピーを貰い受け、あちこちに広めました。その後、1831年、この曲を聴いて感動したドレスデンの音楽出版社のアントン・フリーズが、聴き覚えたとおりに書き写して出版したところ、またたく間に全界に広まっていったのでした。そういう事情で、この曲は長い間、作者不明のチロル民謡とされていたのですが、後年にグルーバーが自ら作曲者だと名乗り出て、原曲との違いを明らかにしたのだそうです。
Silent Night
Silent night, holy night!
All is calm, all is bright.
Round yon Virgin, Mother and Child.
Holy infant so tender and mild,
Sleep in heavenly peace,
Sleep in heavenly peace.
Silent night, holy night!
Shepherds quake at the sight.
Glories stream from heaven afar
Heavenly hosts sing Alleluia,
Christ the Savior is born!
Christ the Savior is born.
Silent night, holy night!
Son of God love's pure light.
Radiant beams from Thy holy face
With dawn of redeeming grace,
Jesus Lord, at Thy birth.
Jesus Lord, at Thy birth.
きよしこの夜 星は光り
救いの御子は 馬槽(まぶね)の中に
眠り給う いと安く
きよしこの夜 御告げ受けし
牧人達は 御子の御前に
ぬかずきぬ かしこみて
きよしこの夜 御子の笑みに
恵みの御代の 朝(あした)の光
輝けり ほがらかに