Barbershop Quartet
Once Upon A Time
Words & Music by Lee Adams & Charles Strouse
arr.by Rob Campbell
for the Keepsake
チャールズ・シュトラウスとリー・アダムズは、「アニー」などのいくつかのヒットブロードウェーミュージカルを生み出した名コンビです。 この"Once Upon A Time"は"All American" というミュージカルの挿入歌で、彼らの楽曲の中でも最も愛されている曲の一つです。
メグ・ライアンが主演した映画「電話で抱きしめて」の中で、メグ・ライアン演じる娘にウォルター・マッソー演じる父親(痴呆症が進行している)が突然この歌を歌って聴かせるシーンがありました。"Once upon a time..."と一くさり歌った後、「いい歌だろ?」と娘ににっこり微笑みかける場面でした。二度と戻らない恋人との幸せな日々を想い、失われた青春の思い出と純粋さを感傷的に歌うこの歌は、誰の心にも訴えかける魅力があります。
Rob Campbellのアレンジは美しい旋律を自由なバラードスタイルで歌わせ、スワイプ(一つの単語を長くのばして歌い、その母音の中で和音を移り変わらせるテクニック)を駆使し、最後は力強いタグ(エンディング)で締めくくります。
Once Upon a Time
Ev'rything was ours, we were so happy
Once upon a time a girl with moonlight in her eyes
put her hand in mine
and said she loved me so.
But, that was once upon a time, very long ago.
Once upon a hill we sat beneath a willow tree
counting all the stars and waiting for the dawn.
But, that was once upon a time, now the tree is gone, now it's gone.
How the breeze, ruffuled through her hair.
How we always laughed as tho' tomorrow wasn't there.
We were young and didn't have a care.
Tell me, Where did it go?
Once apon a time the world was sweeter than we knew.
Ev'rything was ours. How happy we were then.
But somehow, Once upon a time never comes this way again.
ずっと昔のこと...
全ては僕たちのものだった。そして、僕たちはとても幸せだった。
昔、月の光を瞳に宿した君は、その手を僕に預けて
僕のことをとても愛していると言った。
でもそれは昔の事、そう、とても昔の事なんだ。
昔、丘の上にある柳の木の下に僕たちは座って
満天の星を数えながら夜明けを待っていた。
でもそれも昔の事、今はその木は無くなってしまった。そう今はもう無いんだ。
君の髪を波立たせながら吹くそよ風が何と心地よく、
僕たちは悲しい明日が無いかのようにいつも笑って何と幸せだったことか。
僕たちは若かった、そして何も気にかけなかった。
教えて欲しい、あの日々はどこに行ってしまったのか
あの頃、僕たちの世界は何もかもが美しく甘やかだった...
全てが僕たちのものだった。あの頃僕たちはどれほど幸せだったか
でもどうしても、あの日々は二度と、もう二度と戻ってこないんだ。